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フリーターから介護職への就職と言うと「他の仕事に就職できないので仕方なく…」というと「負け組」としてのイメージを持つ人も少くありません。
「30代以上のフリーターが就職できる所なんか介護くらいだ」なんて言われることすらあるほどです。
しかし、フリーターから就職を考えた時「介護職」への就職は必ずしも悪いものではなく、むしろ介護業界の実態を知ればフリーターから介護職への就職は「勝ち組」とも言える可能性すらあるものです。
そこでここでは、フリーターから介護職へ就職することが何故勝ち組といえるのか?介護業界の現状に即してお話すると同時にフリーターから介護職へ就職するのに有利に就活する方法についてお話したいと思います。
フリーターから就職を考えた時、やはり気になるのはブラック企業の存在ではないでしょうか?
労働者の人権を無視したような働き方を求め残業や休日出勤で追い込みなおかつ給料も非常に低賃金…こんな職場だったらフリーターからの就職に限らなくても誰だって嫌ですよね?
そして、そうした「とんでもない職場を見つける方法の一つ」が「離職率」を確認する方法。
ブラックな職場であれば「離職率」は当然高いですからね。
…が、実を言うと「離職率がそれほど高くない」のが介護職の現状です。
マスコミなんかでは「介護はブラック」「介護の職場は人権無視の無法地帯」なんて報道されていますが、あれはニュースやテレビ番組に注目させるためにマスコミが誇張したもの。
実はそれほど離職率が高くないのが介護職の現場の本当の姿です。
それというのも、厚生労働省の行う雇用動向調査を確認すると「全産業」での離職率平均は概ね15%前後、年によって14%だったり、16%だったりすると言う状況です。
それに対して介護職は?と言うと実は16%から17%程度です。
全産業の離職率と比べると若干高めとは言うもののほとんど気にするほどの数字ではないのではないでしょうか?
飲食などだと25%を超えることもザラですし、娯楽産業での離職率も20%を超えることは普通です。
そうした状況と比べれば「介護職の離職率」は「全産業の離職率」にきわめて近い状況にあるといえます。
…が、実はもう一つ知っておいて欲しいのが「介護職の離職率に関しては“異常に低い職場”と“異常に高い職場”がある」という事です。
公益財団法人・介護労働安定センターの「介護労働実態調査」を確認すると、「離職率が10%未満の職場が約5割、つまりは全体の半数程度」を占め、一方「離職率が30%を超える職場が2割以上」存在する状況です。
マスコミが「介護業界の離職率は高い」と叫ぶとき、「介護業界の2割程度を占める離職率30%を超える職場」に焦点を当てて介護業界の離職率の高さを強調しています。
確かに2割以上を占める「離職率30%超え」の企業には要注意です。中には離職率が100%を超える様なところもありますからね。
しかし、離職率が10%未満の職場というのは他の業界と比べても離職率が非常に低い状況にある職場だということが出来ます。
つまり、ほとんど職員が辞めない離職率の低い職場が介護業界の半数近くを占める一方で、異常に離職率が高い職場が一定数存在し、そうした介護事業所が介護業界全体の離職率を押し上げている状況にあるのです。
まともな介護事業所に就職することができれば例えフリーターからの就職でも納得出来る働き方が出来る職場である可能性は高いのです。
マスコミなどでは「介護職の賃金は他の業界の賃金と比べて異常に低い」と言うことを強調したがります。
…が、要注意です。そこにはカラクリがあるからです。
そもそも「介護業界の賃金が他の業界平均よりも低い」ということの根拠とされるのは厚生労働省の行う「賃金構造基本統計調査」のデータです。
このデータを扱うときに気をつけて欲しいのが「介護業界は民間企業が大きく参入し始めてから、つまりはビジネスとしての介護業界が誕生してからは非常に日が浅い」という事です。
介護業界が大きく動いたのは介護保険制度がスタートした2000年以降であり、そこからが本格的なスタートを切った業界なのです。
つまり、「業界全体の賃金平均を押し上げる40代、50代の労働者が異常に少ない」業界なのです。
確かに介護業界に40代、50代の人も活躍していますが、その人達の多くは高校や大学を卒業してすぐに介護の世界に入って40代、50代まで働いてきた人ではありませんよね?
どこか他の業界からの転職組であることがほとんどですし、時には40代・50代で「未経験」からスタートしている人だっているくらいです。
そんな状況で「介護業界の平均賃金」を出した場合、高給取りの40代・50代が沢山いる他の業界より低くなってしまうのは当然です。
むしろ、注目すべきは「勤続年数」との比較で賃金を比較することが大切であり、そうした観点から考えた場合、「介護業界」というのは実は決して賃金水準は低いものではないのです。
20代、30代ならば「学校を卒業してそのまま介護職で頑張ってきた人」というのも沢山いますが、そうした20代、30代の賃金について賃金構造基本統計調査で他の業界と比較してみると決して低いものでなく、むしろ若干高めの位置にあることすらあるのです。
フリーターから介護職への就職を考えた時、「未経験」から始めることになるのではじめは低いかもしれませんが、実はそれは他の業界であっても同じこと。
特別介護業界の賃金が低いわけではないというのが現状です。
ちなみにそうはいってもこれは「介護業界全体」の傾向であり、やはり中には非常に悪どい介護事業者がいて、そうした介護事業者の場合、賃金が異常に低く設定されているので要注意です。ネット上で「介護業界は賃金が低い…」と叫んでいる人の給与額を見るとこうした悪徳業者に勤務している人が少くありません。
また、給料という点で考えた時、一般的な介護職は上で紹介したような水準ですが「施設長」などとなると月40万〜50万もらっている人も珍しくありませんし、本当に介護の仕事ができる人は独立起業する人も多い業界なので賃金構造基本統計調査の結果だけで介護職の給与事情を完全に把握するのは不可能だということを知っておいても良いかもしれません。
介護職と言うと「仕事が大変で離職率が高い…」「仕事の割に賃金が低い…」と言われることが多いのですが、それは実は介護業界の一側面を切り取った場合の見方であり、本当に介護業界を知っている人ならば明らかに誤った情報だということは明白です。
「離職率が高い」とは言え、他の業界と大きく違いませんし、また非常に離職率が低い職場が多いのも介護業界の一つの特徴です。
「賃金が低い」といわれますが、勤続年数との関係で考えた場合、決して他の業界と比べて低いものではないのが介護業界の特長の一つです。(40代・50代の平均賃金が異常に低いのは40代・50代から「未経験」で入社する人もいるため)
また、近年では非常に国も介護事業に力を入れ「介護福祉士」を介護のプロとして認識してもらうべく介護職のキャリアパスを一本化したことなどもあり、将来的に介護職の地位が上がっていく兆しも見えてきています。
(これまで介護福祉士になるルートは復数あり、それ故注目されることの少なかった介護福祉士ですが、主要介護資格を一本化することで「国家試験合格」を必要とする「介護の上位資格」としての地位を明確にし、「介護のプロ」として認識してもらえるよう国も動き始めています。)
それ故にフリーターであっても介護職に興味を持ったのならば是非挑戦してみるべき!!と言えるのが現状です。
…とはいえ、せっかく介護職への就職をするにしても「とんでもないブラック企業」に捕まってしまっては元も子もありませんよね?
介護業界の就職先選びで失敗しないためにも介護業界専門の転職エージェントを利用することをおすすめします。
それというのも「介護職」とは言え、いろいろな働き方があるからです。
食事や入浴、排泄の処理など身体介助が仕事の中心となる要介護度が高い人の集まる特別養護老人ホームのような所もあれば、一方で比較的元気なお年寄りに日々を楽しく過ごしてもらうためにレクリエーションに力を入れるデイサービスのような所もあるからです。
「介護技術を身に着けたい!!」のに元気なお年寄りが多い所では技術は身につきませんし、一方元気なお年寄りと楽しくやりたいと考えるにもかかわらずひたすら身体介助をこなすことが仕事では心身ともに疲れ果ててしまうからです。
「介護」というと「身体介助」のイメージを持つフリーターは多くいますが、「介護」の現場の働き方は多種多様。あなたの思い描く働き方のできる職場を見つけるためにも沢山の種類がある介護施設の中からどんな職場が一番いいのか?を教えてもらえるのが転職エージェントなので利用すべきなのです。
さらに転職エージェントならば求人として紹介する職場について非常に詳しく知っているため、「実際の職場がどんな状況なのか?」を詳しく教えてくれますし、その職場での離職率や離職する人の理由、そしてあなたの上司となる人がどんな人なのか?などについて教えてくれることも転職エージェントを活用すべき大きな理由です。
良い面も悪い面も知った上で就職先を決めることができるので間違って変な介護事業所に就職してしまう心配もありませんよ。
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