なぜ就職できるはずの多くのフリーターが就職できないのか？その原因と対策

フリーターの中には就職したいと考えながらもなかなか就職に成功しない人が少なくありません。

 

では、そうしたフリーターは能力、スキルなどで就職・転職できる人たちと比べて劣っているのか？というとそんな事はありません。

 

就職できないと嘆くフリーターの多くは、フリーターを含め就職や転職に成功する人たちとそれほど大きな違いはありません。

 

むしろ、その辺の正社員よりも十分に就職先でやっていけるだけの能力・スキルがあるケースすら珍しくありません。

 

しかし、それにもかかわらず何故か就職に成功しないフリーターは少なくないですし、むしろ多いとすら言えます。

 

そこでここでは「なぜ就職できるはずの多くのフリーターが就職できないのか？」について、その原因と対策をお話していこうと思います。

 

もしも、あなた自身が今現在就職がなかなか決まらないフリーターであるのならば、ぜひ御覧ください。

 

アピール内容のズレが最大の失敗原因!!

 

就職に成功しないフリーターの多くに共通する就職失敗の最大の原因は「アピール内容のズレ」です。

 

十分就職先でやっていけるだけの能力・スキルがあるにもかかわらず就職に成功しないフリーターの多くがやらかしている失敗こそが「アピール内容のズレ」です。

 

企業が求めているものと全く違うものをアピールしてしまっているがために、企業側でも「あぁ、こういう人なら必要ないね」と判断し、不採用となっているケースは少なくありません。

 

少しわかりやすく例を上げて説明します。

 

もしも、あなたがサッカーチームの監督だとして、新人選手を公募した時に「俺は野球を一生懸命やってきました。ぜひ俺を採用してください」という選手が応募してきたとします。

 

採用しますか？

 

ぶっちゃけ「いや、うちのチームで必要なのはサッカー選手であって野球選手じゃないから…」と考えて不採用にしますよね？

 

こうした例を上げると「普通サッカー選手求めている所に野球選手ですなんてアピールしないでしょ？wwwwww」と笑い飛ばすフリーターが多くいますが、あなたは本当に笑えますか？

 

フリーターからの就職であっても同じ失敗はよくあるんですよ？

 

就職の場合、野球とサッカーの違いほどわかりやすくはありませんし、就職先について詳しく知っている転職エージェントでも使わない限り就職先企業が求めている人材なんてブラックボックスでわかりません。

 

だからこそ、アピール内容のズレが就職失敗につながっていることを理解できていないフリーターは少なくありません。

 

ましてやフリーターとしてその仕事に実際に就いたことがない人の場合、アピール内容がずれていた所でそのことに気づかない人がほとんどです。

 

…というか、むしろフリーターの多くはアピールすべきでないことを嬉々としてアピールして「バッチリアピールできた♪」とか考えたりします。

 

これが就職できるはずなのに就職できないフリーターがやらかしている失敗です。

 

…これだけでは少々分かりづらいと思いますので、以下で少し具体的な例を上げてお話したいと思います。

 

事務、営業、ITエンジニアではどんなアピール内容のズレがあるのか？

 

就職できるだけの力があるはずなのにもかかわらず就職できないフリーターがやらかしているアピール内容のズレを事務、営業、ITエンジニアあたりの仕事に関して少し例を上げていきたいと思います。

 

まず、事務ですが、これは非常にアピール内容がずれている人が多いのが現実です。

 

アピール内容がずれまくって就職できないフリーターが非常に多いのが現実です。

 

経理だと簿記、その他の事務だとMOSなどの資格をアピールして就職に失敗するフリーターが多くいます。

 

少し考えれば資格アピールが就職で役に立たないことくらいわかりますよね？

 

実務経験のないフリーターが簿記持ってます、MOS持ってますとアピールして、「よし、この人なら安心して仕事を任せられる!!」と企業側が思うでしょうか？

 

普通は思いません。

 

実務経験があり、それを裏付ける証拠の一つとして簿記やMOSの資格をアピールするのならば資格アピールは有効ですが、実務経験のないフリーターが資格アピールした所で意味がありません。

 

なぜなら、実務を一から教えなければならないことに変わりはなく、ならば年齢だったり人間性に力点をおいて採用した方が間違いがないからです。

 

下手に資格の知識があってクソ生意気な新人を採用するくらいなら、資格も何もなく素直な新人を採用したいというのは珍しくないどころか、普通です。

 

もちろん、資格を持っているというのは有利な材料ではあるのですが、就職、特にフリーターからの就職では資格よりも人間性の方が重視されることを意識してアピールしないとアピール内容がずれて失敗することになるので要注意です。

 

また、事務への就職を考えるフリーターに多い失敗アピールが「サポートが向いている」「コツコツと仕事をすることが好き」みたいなものです。

 

これ、大抵失敗アピールに繋がります。

 

なぜなら、「（自分は大変な思いをしたくないから）サポートが向いている」「（マイペースでできない仕事は嫌なので）コツコツと仕事をすることが好き」と言った感じに受け取られるからです。

 

こうしたアピールをされると採用側は「事務が大変だってわかってねぇな…現場知ったらすぐ辞めるだろうからダメだな」「マイペースできる仕事なんてねぇよ」というような気持ちになり「このフリーターは不採用」となります。

 

正社員としての事務職はぶっちゃけ大変です。

 

それというのも、サポートした仕事がミスなく成功すればその手柄は他の部署の人のものであり、ミスがあったり失敗すれば事務のせいとなるからです。

 

サポートすべき営業の人間があまりにもできない人で事務側が残業・休日出勤してサポートしたにもかかわらず、褒められるのは営業の人間だけなんてことが普通にあります。

 

当然、マイペースで仕事なんてできるものではなく、「この資料作成明日までに間に合わせろ」と言われたら徹夜してでも間に合わせなければならないことだってあります。

 

また、経理だったりだと経費で落ちないものを経費にするよう怒鳴ってくるようない人がいたり、人事だったりだと他の人の給料を教えてとしつこい人だったりとわけのわからない社員に対応しなければならないこともあります。

 

こうした事務の現場を知っていれば我慢強さだったり、口の堅さだったり、断固として不正は許さない態度をとったなどをアピールすることの方が事務職への就職にとってよっぽど有効だったりするケースも多いにもかかわらず、こうしたことを意識できていない人が事務への就職を希望するフリーターには少なくないのが現実です。

 

もちろん、会社によっても求められる人材像は違いますが、こうしたものがフリーターが事務を希望するときのアピール内容のズレの一つです。

 

続いて「営業」に関するアピール内容のズレですが、これも就職先の仕事内容について十分に理解していないことが原因となるケースが珍しくありません。

 

特に気をつけてほしいのは「法人営業」系の仕事への就職を考える場合です。

 

 

何故かと言うと営業というと「根性」だったり、「人当たりの良さ」をアピールしてしまう人が多いからです。

 

例え法人営業であっても根性や人当たりの良さを重視する企業もありますし、営業職は多種多様な人材が採用されることからこうしたアピールでも間違いとは一概には言い切れません。

 

しかし、法人営業の場合、企業との取引であり、継続的な取引が多いこと、またその扱う金額が大きいことから実を言うと「論理的な思考力」であったり「数字に強い」こと、「勤勉さ」をアピールした方がいいことが少なくありません。

 

また、誠実な人柄をアピールする材料があればそうしたものをアピールするのも非常に有効です。

 

個人への営業と違い法人営業は、取り扱う金額が数千万から億単位にまでなることも珍しくありませんし、金額そのものは大したことはなくても5年、10年という長期間関わることも多く、簡単に変更できないことも多いため、絶対に失敗はできないし、サポート体制なども重要になることから求められる人材像が違っていたりします。

 

営業というと口が上手い人や我慢強い人が有利と考えるフリーターが多いのですが、特に法人営業系ではそれとは違ったものが要求されることが多いので注意してください。

 

続いてITエンジニア系の仕事でよくある失敗アピールは「黙々と仕事をするのが性格にあっている」「パソコンが好き」と言ったものです。

 

この辺は事務職への就職の場合と同じで、採用担当者側からすると「だからどうしたの？」となってしまうケースです。

 

ITエンジニアというととにかくパソコンの前に座ってパソコンを叩いていればできる仕事のようなイメージで就職活動を行うフリーターが多くいますが、これは完全な間違いです。

 

そもそも黙々とキーボードを叩いていればいい仕事なんて仕事はまずありません。

 

ITエンジニア系の仕事は大抵の場合、一人で全てを行うのではなく「チーム」を組んで複数の人間で一つの仕事に当たります。

 

それ故に「コミュニケーション能力」だったり、「協調性」が求められるケースが少なくありません。

 

よほど特殊なスキル・能力があれば話は別ですが、よほど突出したスキル・能力を持たない多くのITエンジニアの場合、チームの一員として仕事をし、仕事を完成させることが求められます。

 

そして、それゆえに「コミュニケーション能力」のようなものが求められるケースが多いので注意してください。

 

また、ITエンジニアというと「勉強しています」的なアピールをする人もいますが、この場合、若干注意が必要です。

 

まず「勉強」そのものよりも、とにかく「就職活動」を優先し、就職活動の合間合間を使って勉強を進めていくことが大切です。

 

それというのも、ITエンジニア系の仕事は就職した後に業務で使えるようガッツリ指導・研修してくれる所も多く、そうしたところの場合、半端な知識を振りかざすよりも少しでも若い方が就職で有利になるケースが多いからです。

 

IT関係の仕事は変化の早い業界であり、「〇〇を勉強してから」などとやっているとただただスタートが遅れるばかりか、せっかく身につけた知識が時代遅れ気味で役に立たなくなるなんてケースもあるので注意してください。

 

また、多少なりとも勉強をしているのならば「何をどこまで勉強し、何ができるのか？」を明確にしておくと就職が決まりやすくなりますし、どんなにくだらないものでもいいので「作品」としてそれを提出するくらいのことをするなおグッドです。

 

あなたにしてみたら「こんなくだらないもの提出しても無駄だろうな」と思うかもしれませんし、IT関係の仕事を知らない周りの人は笑うかもしれません。

 

しかし、本気で未経験からのITエンジニアの採用を考えている企業ならば、むしろその人に何を教えればいいのかわかる目安になるので喜ばれる傾向にあります。

 

それに口だけで「〇〇ができます」というよりも例え大したことのないものでも実際に作品を作り上げてきた方がはるかに説得力があります。

 

自分のできることを積極的に示していくのもITエンジニア系の仕事への就職では役立ちます。

 

アピール内容のズレで失敗しないためにはどうすればいいのか？

 

では、フリーターがアピール内容のズレで損をしないためにはどうすればいいのでしょうか？

 

当然のことですが、就職先について理解し、就職先が求める人材像を理解する以外に方法はありません。

 

では、どうすれば就職先について理解し、就職先が求める人材像を理解することできるのでしょうか？

 

これには「転職エージェントを利用する」しかありません。

 

もちろん、あなたが就職を考える企業にすでに友人知人が就職していたり、関連会社に親や親戚が務めていて情報を独自に入手できるのならば話は別です。

 

採用を担当する人事が集まる勉強会などに積極的に参加して人脈を作ってそこから情報収集することができるならば話は別です。

 

でも、そんな有力な情報源を持たないし、どうやってそんな人脈を作ればいいかわからないのではありませんか？

 

だとしたら、フリーターの就職を支援してくれる転職エージェントを利用してしまうのが一番便利ですし、正確な情報を収集するのに役立つ情報源です。

 

なぜなら、フリーターの就職を支援する転職エージェントの多くは現場に足を運びその現場の状況を確認したり、詳しく経営者や人事からどんな人材を求めているのか？を聞き出したりしているからです。

 

そして、そうした情報を元にあなたに就職先の本当の姿を教えると同時に、あなたの何をアピールすればいいのか？を一緒に考えてくれます。

 

だからこそ、一人で就職活動しても就職できなかったフリーターが転職エージェントを利用したら一発で就職できたなんてことが珍しくないのです。

 

 

「就職できない」と嘆いているフリーターでも、能力やスキルが無いのではなくアピール内容がずれているだけということが多く、そうした場合、就職先を理解している転職エージェントのアドバイスを活用するだけで驚くほど就職が決まるようになることも珍しくありません。

 

初めの方でお話したサッカーチームの話で言うのならば、野球をやっていたのならば野球そのものをアピールするのではなく、野球で足腰を鍛えてきたこと、何よりも苦しい練習に耐えてきたのでサッカーでも絶対野球の経験が活かせますとアピールすれば採用される可能性はグンと上がります。

 

野球選手であることをアピールされても意味がない場合でも、足腰や根性をアピールすれば遊びでサッカーボール蹴ってましたくらいの人よりも見込みがあると考えてもらえる可能性は十分にあります。

 

「就職が決まらない」というフリーターに限ってこうしたアピール間違いによって損をしている人が多いのが現実です。

 

こうしたことで損をしたくないのならば「就職先についてしっかりと調べる」ことが大切ですし、そのための手段がないのならば積極的に情報を持っている転職エージェントを利用することが大切です。

 

せっかく就職できるだけの力があるにもかかわらず、アピール内容がずれているためにいつまでも就職できないフリーターとなっては笑うに笑えないので、そんな事にならないようにくれぐれも注意してくださいね。