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フリーターから就職したいものの、特に事務への就職を希望する人の中には「営業だけは嫌!!」という人が少なくありません。
しかし、残念なことに「営業だけは嫌!!」というフリーターほど事務への就職に苦戦する傾向にあります。
むしろ、営業職なども視野に入れた上で事務へ就職活動を行っている人ほど事務への就職がうまくいく傾向が強いのです。
一体何故でしょうか?
そこで、ここでは何故「営業だけは嫌!!」というフリーターほど事務への就職に苦戦することになるのか?その理由についてお話したいと思います。
もしもフリーターから事務へ就職したいと考えているにもかかわらず、なかなかうまく結果が出ない場合には是非参考にしてみてください。
「営業だけは嫌!!」というフリーターは「営業」の仕事を完全否定する傾向にあります。
「人にものを売りつけるのは自分には出来ない」「人に頼み込んでものを買ってもらうなんて嫌だ」「ノルマが厳しい」…
人それぞれ営業の仕事を否定する理由は違いますが、大きな理由としてはこのようなものがあります。
…が、気をつけて欲しいのですが、就職の面接などで「何故営業ではなく事務でなくてはダメなのですか?」という質問を受けた時にこうした回答をした場合、まず採用されません。
また、直接その様な質問を受けないまでも上で紹介したような営業を嫌う理由を匂わすような発言をする人もまず採用されません。
何故かと言うと上で紹介したような要素と言うのは「事務」の仕事でも必要になるものであり、「営業」に限らないからです。
いずれも「営業」ではなく、「事務」でも必要な要素だからです。
まず、「営業」と言うと顧客に対して積極的に商品を売り込むイメージがある事から「私には営業は無理」と言う人も多いのですが、事務の場合にもこうした積極的に提案する能力は必要になります。
それというのも「正社員」として事務の仕事をするからには何かしら新しい提案をすることが求められるからです。
入社段階では言われたことだけをやっていればいいかもしれませんが、事務といえども入社後数年すれば自分から何かしら提案をすることが必要になるからです。
言われたことを言われるがままに仕事をするだけでいいのならば、正直フリーターや派遣社員の方が遥かに使えます。
なぜなら、同じ仕事をしても給料が安いからです。
そんな中、事務として正社員を採用するということは「新しい価値」をつくり上げることを必要とするからです。
そして、新しい提案をする限りにおいて必ず反対意見は出てきますし、そうした中でも新たな価値を創りださなければいけないことは珍しく無いのです。
そんな事務の仕事にあって「人から嫌われる可能性があるならば提案なんか出来ません」とアピールしたらどうでしょうか?
企業としては「だったらフリーターとして事務の仕事やってればいいのであって、正社員になる必要はないよね?」と考えて終わりです。
「営業だけは絶対に嫌!!」と言うフリーターの人の中には「営業は人が嫌がる中、無理やり商品を買わせる、契約をさせる」と言うイメージがあることから営業を嫌う人もいます。
…が、正直、事務関係の仕事であってもこうしたことは珍しくありません。
経理関係の仕事をするのならば銀行が「あんたの所にはもう金は貸せない」といった所で、何度だって経営計画書を作り直し、社長と一緒に銀行に資金調達の相談に行くことが必要になります。
時には倒産寸前の企業に対して売掛金を回収するため説得に行かなければいけないこともあります。
人事だって大変です。
リストラをする場合、リストラする候補を作り、その上でその人達にリストラの事実を伝えなければならないからです。
また、嫌がられるわけではありませんが、人事だって営業に出なければならないことも少なくありません。
大学を出た人ならば大学で就職イベントが有り、そこに企業の採用担当者が来ていたのを見た経験もあるかもしれませんが、あれだって企業側から大学の就職課に営業をかけ、どうにかして席を設けてもらうことが少なくありません。
事務の仕事にだって嫌がられることを提案しなければならない事はあるのに、実はそれが「見えていないだけ」のことが少なくありません。
営業を嫌うフリーターの中には「営業はノルマがあるから…」という人もいますが、これも大きな間違いです。
それというのも事務の仕事にだって期限はありますし、期限内に一定の仕事をこなさなければならず、ノルマがあるようなものです。
こなすべき仕事をこなせないようならば残業だってありますし、休日出勤だってあります。
営業から必要な書類が送られてこないから仕事が進まない場合であっても期日までにしっかりと仕事を仕上げなければならない事がほとんどです。
特に事務関係の仕事の中には「役所」が絡んでくる仕事も少なくないので、こうした仕事というものは場合によっては営業のノルマよりもきついことがあることは否定できません。
それというのも「役所」と言うのは基本的に融通のきかない機関であり、どんなことがあっても一分一秒足りとも書類の提出が遅れたら受け付けてくれないからです。
経理や人事関係の書類の提出が遅れればそれに対するペナルティが課されます。
総務や一般事務の仕事の中では営業許可の更新の手続きを任されることもあるかもしれませんが、それらの許可が間に合わなければ営業できなくなり、会社自体が存続できなくなります。
ですから、「事務」であっても実質的な「ノルマ」はあるのであり、「事務はノルマがないから楽」なんてことは無いのです。
以上のように「事務」の中にも「営業」の仕事の要素があるのが現実です。
それ故に、もしも本気で事務へ就職したいと考えるのならば「営業だけは嫌!!」と言う形で営業を毛嫌いするのではなく、営業の仕事を認めた上で事務の仕事の方がより自分にあっているんだということを客観的にアピールすることが大切です。
フリーターから事務への就職を考える場合には以上のことを参考にしてみてくださいね。
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