フリーターの就職で必要な「将来の可能性」を示す方法とは？

フリーターに求められる「将来の可能性」って？

 

フリーターから正社員への就職を成功させたいと考えるのならば意識すべきポイントは2つ。

 

1つは「会社の役に立つ人物であることを示す」ことであり、もう1つは「将来的に会社の役に立つ人物になる可能性を示す」事です。

 

特に20代の場合には若いことから「将来的に会社の役に立つ人物になる可能性を示す」事、つまりは「将来の可能性」が採用を決める大きなポイントとなります。

 

20代前半のフリーターから正社員への就職を考えた場合、求められるのはほぼこれ、「将来の可能性」です。

 

20代後半のフリーターとなるとこれまでのアルバイト経験などから「会社の役に立つ人物であることを示す」事が必要となりますが、それでも20代ならばまだまだ「将来の可能性」もそれなりに評価される傾向にあります。

 

そして、「将来の可能性」が採用の一つの大きな要素となるからこそ「未経験」の状態からでも就職できるのであり、将来の可能性が採用面において大きな役割を持たなくなる30代以降となると「未経験」の状態からの就職が難しくなるのです。

 

ここまではすでにこのサイトの他のページでも何度かお話していることですし、どこかで聞いたことがあるという人も多いと思います。

 

…が、「将来の可能性」ってそもそも何？という人も就職したいと考えこのページをご覧のフリーターの方の中にもいるはずです。

 

「将来の可能性」を示すことが重要といった所でどうやって示すの？と疑問に思ってしまうのも無理はありません。

 

では、フリーターの就職で求められる「将来の可能性」はどうやって示せばいいのでしょうか？

 

特別なことではない

 

「将来の可能性」なんていうとなにか特別なことのように勘違いしてしまうフリーターも多いのが事実です。

 

何か業界に関する特別詳しい知識であったり、他の人にできないような何かをアピールすることと勘違いする人も少なくありません。

 

でも、正直、そうしたものはフリーターの就職に求められる「将来の可能性」というものではありません。

 

むしろ下手に詳しいことをアピールしようとこまごまとした業界に関する知識を主張しても「だから何？」となりますし、他の人にできないような事をアピールした所で「すごいね♪で…？」となってしまって終わりです

 

正直、うざいだけです。

 

「将来の可能性」を示そうと頑張り過ぎるがために、採用担当者との面接の際に会話のキャッチボールになっていないなんてことすら珍しくなく、そうなると大幅な減点です。

 

「将来の可能性」なんていうとひどく抽象的で特別なものと感じるかもしれませんが、実はそうしたものではないのです。

 

あなたが「社会人として常識的なことを身につけている人間かどうか？」というのが実は「将来の可能性」そのものなのです。

 

具体的に言うのならば挨拶や身だしなみ、電話での受け答えやビジネスメールの書き方や名刺の受け渡し…このようなビジネスマナーや仕事の基礎となるような事ができている事が「将来の可能性」を示すことになるのです。

 

何故か？といえば、「社会人としての常識が身に付いている様な人物ならば仕事は教えれば出来るから」です。

 

挨拶がしっかりできて身だしなみがしっかりしていて電話やメールのやり取りも一社会人として適切な行動を取ることが出来る様な人物ならば、あとの具体的な仕事のやり方は教えれば出来るようになる可能性が高いからです。

 

一方、こうした社会人としての常識とも言えるものができていない人間の場合、そもそも仕事をやる気があるのか疑問ですし、今できること、今やるべきことができないような人物に将来の可能性も何もないからです。

 

だからこそ「社会人としての常識が身に付いている」事が「将来の可能性」を示すことになるのです。

 

就職できないフリーターも「俺は常識あるから大丈夫!!」と考えているから要注意!!

 

「将来の可能性」というものが「社会人としての常識を身につけている事」というと「俺は常識あるから大丈夫!!」と妙に自身を持つ人がいますが、そういう人に限って就職できないフリーターであることも珍しくないので要注意です。

 

それというのも常識のない人であっても大抵の場合「俺は常識がある」と勘違いしているからです。

 

むしろ、常識のない人ほど「俺は常識人だ!!」と勘違いしています。

 

・就職先に行った時、面接官以外の人間から挨拶されても挨拶を返さない

 

・挨拶の声が小さい

 

・挨拶の時、顔を合わせない

 

・かかってきた電話に出る時に名前を名乗らない

 

・電話で話が終わった途端ガチャ切り

 

・面接の際、携帯の電源を切らない

 

・同じエレベーターに乗り合わせた人が降りる回のボタンを押してくれた時「ありがとうございます」の一言が出てこない

 

・同じエレベーターに人が乗りあわせているのに自分の降りる回のボタンだけ押して知らんぷり

 

・私的なメールと同じ感覚でメールの差出人の名前の無いビジネスメール

 

・「様」や「御中」など敬称のつけ忘れ、またはつけ間違い

 

・ネクタイが曲がっている　　…etc

 

こうしたものの他にも会社で働いている社会人から見れば「なんでこんな当たり前のこともできないんだ？」というようなことが就職がうまくいかないフリーターの間では珍しく無いのです。

 

だからこそ、当たり前のことを当たり前にできるだけでも「将来の可能性」が十分にある人物として評価されることは珍しく無いのです。

 

案外、自分のことを客観的に常識があるかどうかを判断することは難しいのが現実です。

 

それというのも「常識」なんてものは所詮「その人の中での常識」に過ぎないことも多く、外から見たのならば「全くの非常識」であることが珍しく無いからです。

 

同じフリーターであっても転職エージェントを通して就職活動をすると就職がすぐに決まる人がいるのも、実はこうした「常識」の部分を指摘されて「将来の可能性」を適切に示せる様になったからだということも珍しく無いのです。

 

もしも、就職を成功させたいのならば、まずはこうした当たり前のことを当たり前のこととして身につけることが大切です。

 

そうでないと他にあなたがどんなにいい志望動機を語ったとしても認めてもらえませんし、どんなにあなたが会社に役立つ人物であることをアピールした所で「それ以前の問題」と言う事で門前払いということになってしまいますからね。