フリーターが就職しやすいのは1月入社？4月入社？10月入社？現実は…

フリーターから正社員として就職する時、「入社時期」を考える人も珍しくありません。

 

特に注目されるのが1月、4月、10月、この3つの月がフリーターからの就職を考える時に注目されることの多い月です。

 

 

では、フリーターからの就職を考えた時、本当に就職しやすいのは一体何月なのでしょうか？

 

フリーターからの就職に絶対的に有利な月・不利な月はない!

 

フリーターからの就職を考えた時に絶対的に有利な月を探していたのならば残念ですが…

 

絶対的に就職に有利な月はありません。

 

また、逆も心理で…

 

絶対的に就職に不利な月も実はありません。

 

それというのも“就職”というものを考えた時、2つの側面があるからです。それが…

 

・タイミング

 

・競争倍率と獲得し安さ

 

こうしたものがあるため、必ずしもフリーターからの就職に有利な月・不利な月はないのです。

 

以下に「タイミング」と「競争倍率と獲得しやすさ」についてそれぞれ解説していきます。

 

「タイミング」について

 

まずフリーターからの就職を考えた時に絶対に外せないのが「タイミング」の問題です。

 

いくらあなたが「就職したい!!」と考えてもその企業から求人募集が出ていなければ全く意味が無いからです。

 

そして、気をつけて欲しいのが“フリーターを始めとした中途採用の求人はいつ出るのかわからない”という事です。

 

「中途採用」については計画的に行う企業もありますが、多くの企業は前任者が抜けた時、事業を拡大したいと考えた時、新しく事業を立ち上げる時などどうしても人手が必要となる時です。

 

そのタイミングは必ずしも1月、4月、10月と決まっていないのです。つまり…

 

求人の出るタイミングは求人を出す企業であっても予想がついていない場合が多い

 

ということがポイントです。

 

また、気をつけて欲しいのが“職種”や“業界”、“企業”によっても求人を出すタイミングが違うということ。

 

一つの例を挙げるならば“経理”です。

 

それというのも“経理”は3月に決算をしたとして、その決算結果を元に株主総会のための資料を作成したりします。

 

結局、それが終わった6月以降に採用活動が活発になったりします。

 

さらに、職種という枠でなくても企業ごとにその募集を活発に行う時期というのは違いがあります。

 

会社の設立時期によって決算時期が変わってきますので、それに合わせて採用を増やすタイミングが違ってくるからです。つまり…

 

業界・職種・企業によって求人募集をする時期は違っているのであり、タイミングも違うという事です。

 

求人数が多い時期、フリーターからの就職者や転職者の多い時期に就職活動すればいいだろうと考えていると、“あなたが本当に入社すべき企業”を逃してしまう可能性があるので要注意です。

 

競争倍率と獲得しやすさ

 

「フリーターからの就職にタイミングが必要なのはわかるけど、それでも就職できる人が多いのが4月だったり、10月だよね？」

 

もしかしたらあなたはこんな風に思っていませんか？

 

確かに一理あります。

 

でも、“競争倍率と獲得しやすさ”の観点から考えた時、必ずしも4月入社や10月入社はお勧めできないのです。

 

なぜなら…

 

就職・転職に成功する人が多い分、競争倍率が激しく、獲得しやすさという観点からは良いとも悪いとも言えないからです。

 

それというの、例えを挙げるなら…

 

・1個のケーキを3人で争うか？

 

・10個のケーキを100人で争うか？

 

という様な違いだからです。

 

もちろん、10個のケーキを100人で争う方が4月入社、10月入社を目指しての就職活動・転職活動となります。

 

どちらの方が獲得しやすいか分かりますか？

 

中には「1個」のケーキの方が競争倍率が3倍なのだから簡単と思うかもしれません。

 

でも、本当にそうでしょうか？

 

「1個」を獲得するためには明らかに他の2人以上にあなたが優れていなければいけません。

 

「10個」だったらあなたが3番目の存在でもケーキを獲得できます。

 

では、10個のケーキの方が獲得しやすいでしょうか？

 

これもそうとは言えません。

 

すでにお気付きの通り競争倍率は10倍です。

 

10倍を勝ち抜くのは3倍よりも簡単でしょうか？

 

正直、どちらの方が“絶対に有利”ということは言えないのが本当の所です。

 

このケーキの例えと同じで“絶対に就職に有利な月”を見つけることはまず出来ません。

 

就職を考えたのならば何月に就職活動するのか？よりも大切なこと!!

 

本気であなたがフリーターから就職することを考えたのならば1月、4月、10月その他一体何月に就職活動すれば有利になるのか？を考えることが大切なのではありません。

 

一日も早く就職活動を始めることが大切です。

 

それというのも、日本の企業は少しでも若い方が就職に有利なようにできているからです。

 

若ければ若いほど“可能性”だけでも就職できる一方、歳を重ねれば重ねるほど“アルバイト経験などから企業に入社後活躍することが出来る証拠”を示すことが必要になるからです。

 

また、4月入社や10月入社の際に企業が景気が良かったり、採用人数に至らない場合に追加募集をかけることがありますが、そうした時に引っかかる人というのは直前に就職活動を始めた人ではないからです。

 

以前から就職活動をしていて、きちんと自分の強みのアピールの仕方を知っていて、それがたまたま他のライバルとの関係で採用されるに至らなかったという人だからこそ採用されるのです。

 

採用の時期に就職活動すればいいだろう♪なんて思っているとその時期に就職が決まらず焦って、とんでもないブラック企業に滑り込みで就職してしまう可能性もあります。

 

そうした問題を起こさないためにも、本気で就職活動を考えたのならば何月？ということを考えるのではなく、“一日も早く”フリーターから正社員への就職活動を始めることが大切です。